![]() |
高速道路工事で思い出の森がなくなる。森を守るため大学生のメイベルは、ある計画を決行する。最新のテクノロジーで、ビーバーに意識を転送し、ほかの動物たちと力を合わせて森を守る作戦を立てるのだ。心優しいビーバーの王様キング・ジョージ、のんびり屋ローフ、好奇心旺盛なトカゲのトム。彼らに森の保全に立ち上がろうと呼びかけるものの、動物界の常識に振り回される。 |
3月の1本目は本作と決めていました。
アニメ、ファンタジー、主役CVが芳根京子。安心して楽しめると思いました。
+++++ +++++
ものがたりの世界観(前提)
人間の意識をビーバー型ロボットに移すことができる。
ロボットに転送された人間の意識は、この技術を開発したサム博士たちとコミュニケーションがとれる。
+++++ +++++
メイベルの住む街ビーバートン(Beaverton)のジェリー・ジェネラッゾ市長は、本作のvillain(悪役)である。彼の正義は街の住人の生活向上。交通網を整備して、より便利で栄えた街にすること。そのためには、建設予定地の動物をある方法で排除する。
メイベルは彼女と祖母の思い出の森を守るために、かなり過激に反対運動をする。森にはビーバーたちの建築したダム湖がある。その環境を守ること。これがメイベルの正義。
かなりステレオタイプの両者、ありがちな設定にも見える。
環境保護をテーマに据える、あくまでもエンタメ作品なので、いろいろ抑えているなあと感じた。
市長は市民から支持されている、人気もあり、できるヤツと見なされている。承認欲求は強い。目的のためには手段を選ばずである。メイベルは一本気な正義感と危うさをあわせ持つ。突発的な怒りの抑制が苦手である。
・・・これらの要素はどんな人にも程度の差こそあれ存在するものだろう。
祖母の願いを受け、彼女がビーバー型ロボットに意識を転送し、作品紹介にもある動物たちの世界に入り、動物側から工事反対を画策する。哺乳類会の王様キング・ジョージに気に入られ、自分の目的のために彼等を高速道路工事建設の妨害工作に巻き込む。メイベルも目的のためには手段を選ばずの市長と同じ。見ていてだんだんメイベルが悪者(悪い子)に見え始める。その様がなんだか怖さを感じる。
ここから先は劇場でどうぞ。
+++++ +++++
主人公,メイベル・タナカ(CV芳根京子)
感情の起伏のあるところ、とにかく頑張るところ。予想通りではなく、予想以上にいい感じ。
メイベルのデザインはかなりunisexだと思う。女性キャラクターだけど、男性っぽい雰囲気である。CVよかったと思う。
+++++ +++++
現地仕様について
自分はこれまで「メリダと恐ろしの森」(’15年)、「ズートピア」(’16年)、「ミニオンズ フィーバー」(’22年)等々の感想で、画面に出てくる「日本語(文字)」にやや否定的なことを書いている。日本の市場(観客)が重視されている証拠だが、しっくりこないのだ。本作も日本仕様が見られたが、メイベルの卒業式の時のカットはちょっと浮いていたと思う。
が... 本作は主役キャラクターが日系人である。メイベル・タナカはいわゆる日本仕様(現地化,現地仕様)ではなく、オリジナルの設定である。
予備知識なしに鑑賞したので、自分は最初メイベル・タナカのタナカも日本仕様なのかと考えた。違うのだ。最初から日系アメリカ人の設定。祖母が既に三世、四世の世代。オリジナルでは(日本語)なまりのない英語を話すおばあちゃんということ。
吹き替え版じゃなくオリジナルで見るべきだったかな?
+++++ +++++

フィナーレはさすがにディズニー&ピクサー作品。落ちつくところに落ちつく。オーディエンスもホッとする。(文中敬称略)
☆3.5かなあ。
